株式会社オービス様 マイグレーション導入事例

   ~4名体制 ほぼ残業なしで資産整理・変換を完了~

株式会社オービス様

オービス様とコンピュータ・サービスの関わりは、ASPworksシリーズを2011年からお使いいただいている長いお付き合いとなります。 “ツールを購入してお客様ご自身でマイグレーションの変換作業を実施”された事例についてご紹介いただきました。
尚、お客様への直接のお問い合わせはお控えください。

会社紹介

本店所在地 広島県福山市松永町6丁目10番1号
設立 1959年11月
資本金 7億974万2251円
事業内容 梱包用材等の製造、販売、プレハブハウスの製造、販売、仮設建物等のリース
一般建築及び太陽光発電システムの請負
自然エネルギー等による発電事業
ゴルフ場の運営
従業員数 186名(2024年10月31日現在)
証券コード 7872
株式上場日 2006年 9月 5日
上場取引所 東京証券取引所スタンダード市場

背景

マイグレーションを検討し始めてから決定するまでどのくらいかかりましたか。
また、そのほかの選択肢はありませんでしたか。

PRIMERGY6980の保守終了(2025年12月末)を受けて、2022年2月に今後について検討を開始し当時検討していた選択肢は次の3つでした。
 ① オフコンクラウドへの移行
 ② 他言語へのマイグレーション
 ③ コンピュータ・サービスの移行ツールを利用してNetCOBOLへ変換し運用
移行にかかる期間、費用、社内の人材、という観点から「コンピュータ・サービスの移行ツールを利用してNetCOBOLへ変換し運用」を採用しました。 2023年10月に移行ツールを発注しましたので、検討開始から決定までは約1年半でした。

コンピュータ・サービスのツールを利用することに決めた理由は何でしょうか。

決定の要素としては、コンピュータ・サービスへの信頼性と金額、および弊社の要員体制です。
信頼性については、オフコン時代からお付き合いがありその時からコンピュータ・サービスのサポート体制が良かったこと。
金額については、自分たちでマイグレーション作業をすることになる分マイグレーション費用としては安価であること。
また、弊社内人員で移行作業が可能なこと(人数は少ないがオフコン、COBOLが分かる人材がいたから)。

マイグレーションに向かう際懸念していた事、課題はありましたか。

・Windows Serverでの運用になるがその知識が乏しかったこと
・データベースに対する知識が乏しかったこと
・マイグレーションが完了するまでに、基幹システム内の新規作成・修正等がある程度発生することが分かっていたので
 その影響範囲がどの程度になるのか不透明だったこと


作業

情報システム課の状況を教えてください。

作業人数は4人です。
作業分担については当初は基幹システムごとに分ける予定でしたが、実際には以下の3つの分け方で分担しました。
① データ変換・プログラム変換
② プログラム修正
③ 新環境での準備(バッチファイルやデータベース等)
マイグレーション期間中は、トラブル等が発生したら情報共有のため全員で打ち合わせを行いました。

弊社製品を使用しての各変換作業についての感想をお聞かせください。

データ変換・プログラム変換では、外字の変更に工数がかかりました。
プログラム修正では、テストを行うたびに新たな不具合が発生し、 結果的に同じプログラムを5~6回確認、修正することになりました。
新環境での準備では、データベース作成等初めての事が多く戸惑いましたが、 変換後のプログラムやバッチファイルは、 変更点さえわかってしまえば特定の箇所を変更するだけで安定して動作するようになりました。

弊社製品を使用した変換作業にどのくらいの工数がかかりましたか。

① データ・プログラム変換  …   5人月
② プログラム修正      …  12人月
③ 新環境での準備      …   5人月
※ ②については修正すべき事項を全て最初に理解していれば、1/2の工数で終了できたと思います。


機器構成

マイグレーション前

PRIMERGY 6980 Model 1
同時接続台数 84台
ワークステーション台数 55台
MeFt/Webでの接続あり

マイグレーション後

物理サーバー
・ Xeon Gold 6542Y (2.9GHz/24コア/60MB) × 2
・ メモリ 1024GB
・ SAS SSD 1.6TB × 5 (RAID5 + Hotspace)

仮想サーバー
・ HyperVで構築 (2.9GHz/4コア)
・ メモリ 768GB
・ SSD 1.5TB  (処理速度の問題で1台の仮想サーバ内に プログラム・SQL Serverを構築)


資産規模

資産整理前

プログラム本数 約 5,000本
画面・帳票数 約 2,500本
CL本数 約 1,200本
プログラム総ステップ 約 232万STEP
ファイル総数 約 210本

ASP Asset Analyzer使用(資産整理)後

プログラム本数 約 3,000本
画面・帳票数 約 1,500本
CL本数 約 330本
プログラム総ステップ 約 153万STEP
ファイル総数 約 240本
※ 順編成ファイル(SF)をデータベースへ変換したためファイル数が増加しました。

スケジュール

変換スケジュール作業実績



マイグレーションを終えて

感想をお聞かせください。

サポート対応では、ツールの質問以外にも様々な要望にも対応してもらいながら作業を進めることができました。 マイグレーション期間中に新規の基幹システムが増え、その作成・修正・テストにも工数を取られたましたが 基本的に残業すること無く定時内で作業を進められました。
弊社としては、今の体制のうちにマイグレーションに取り掛かれて本当に良かったと感じています。
今後、これまでとは異なる環境、異なる言語での開発運用となるのでその都度問題点は出てくると思いますが、 コンピュータ・サービスさんがWindows環境向けにも資産管理ツールを開発予定と聞いているので期待したいと思います。